金魚のジョン

※拡大解釈や過度な妄想、謎にポエミーな感想が含まれます。苦手な方はブラウザバックを推奨します。


皆さんは幼少時代連れ添った""相棒""と呼べる生き物がいましたか?

今回はそういう歌の話をしようと思います。

 

ある日ボーっとEテレを見ていたらみんなのうたで金魚のジョンという曲に出会いました。

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明るくポップな曲調、可愛らしいアニメーション、優しい言葉選び、ちょっと切ないストーリー…全てが好きで1度聴いてからすっかりこの曲の虜になってしまいました。

私は好きな曲に出会うとその曲が頭の中を永遠にループしてしまうのですが、この曲は中毒性のあるメロディに切ないストーリーが付いているので曲が頭の中を流れる度に金魚のジョンに思いを馳せてしまうんですよね。いつの間にか湧いてしまっていた金魚のジョンへのクソデカ感情を吐露していこうと思います。

 

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 まずは出会い。「巡り会えた」という言葉遣いが大好きです、運命感じない?私だけ?そう…
「お名前」という言葉の温かさも大好きなんだけど「特に理由は無い」っていうのもなんだか愛おしい。本当なんですかね?私は勝手にこの男の子が犬に付けようと思ってた名前だと思ってます。だってサンタにお願いする程相棒が欲しかったんでしょ?あ、待って、犬じゃなくても相棒と呼べる生き物ならなんでも良かったのかもしれないな…どっちにしろこの男の子が恋焦がれた"相棒"に付けようと思ってた名前だと思っています。

次に育成。私も幼少時代、道端でカタツムリを拾ってお家で育てたことがあるのでこの男の子がジョンに夢中になって毎日楽しくお世話をする気持ちに凄く共感してしまうんですよね、きっとジョンがすくすく育って行くことがとっても楽しかっただろうし、ずっとジョンのこと考えてたんだろうなぁ…
しかもジョンはくるリターンという一芸を覚えています、男の子とジョンとの間に強い絆を感じるよね。金魚に一芸覚えさせるのめちゃくちゃ難しそうだもん。少なくとも私が飼ってた出目金は覚えてくれませんでした。

次に別れへの葛藤。ジョンとお別れするのは辛いけどでも広い世界の方が幸せだってこの男の子は気付いているんですよね、それが一層辛い。頭では分かっていても…ってヤツですね。挙句の果てに弟も泣き出しちゃうし。そんな、隣で泣かれたら誰だって泣いてしまうよ、だって悲しく無いわけじゃないんだもん…

最後にお別れ。結局おじいちゃんちの裏庭のお池にお引越しです。この「お引越し」という表現もとても好きで、この男の子にとっては"お別れ"に近いと思うんだけどジョンにとってはお引越しだから"お別れ"とは言わない感じがジョンを尊重しているように感じられて好きです。

最後のくるリターン
これ、私が大好きなシーンです。ジョンはお池にお引越しして友達が沢山できるけど相棒なのはこの男の子だけだよってジョンが言ってくれてる気がして…私はくるリターンのことを勝手に2人の絆だと捉えている節があるのでジョンの方からくるリターンしてくれたのが本当に嬉しかったんです、男の子からの一方通行じゃなくてジョンもしっかり男の子のことを相棒って捉えてくれてるのが分かって本当に良い…

全体を通して男の子がジョンに語りかけているような歌詞なのが好きです。私自身、生き物や無機物に話かけるタイプなのでそこの共感がこんなクソデカ感情を引きずり出しちゃったのかなって思います。

さて、ここまで散々ここが好き!という話をましたがやってることは飼育放棄です。どうやらこういう場合、お店に引き取って貰うらしい。この場合は露店だからまたちょっと違うのかも、分かんないね。確かにおじいちゃんちの池の生態系を変えてしまうかもしれないから最善策とは言えないんだなぁ…

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金魚のジョンへのクソデカ感情+αでした。皆さんも良ければ聞いてみてください、あとみんなのうたはいいぞ。

 

完全に蛇足ですが「金魚のジョンに思いを馳せてるんですよね〜」とフォロワーさんに言ったら「その歳でみんなのうたに感銘を受けてるの面白いな」という褒め言葉を賜ったので書いておきます。私もそう思う。あとまさか18で"その歳"って言われるとは思わなかった。

 

2020/10/21/1769文字